ミニマリスト と ピアノ と 私

ミニマリスト(おそらく)の主人 と ピアノ(を習い始めた発達障害の息子) と 私の小さな日常

たとえ20円でも…

先日は、我が妹の誕生日でした。

妹の事が大好きな甥っ子ズ!特にA太郎はお世話になっています。

そこで、何かプレゼントをあげようか?と提案しました。

A太郎『えーー、俺のお金で?』

私『だって、いつも色々貰うし、遊んでもらうでしょう??』

A太郎『… … 分かった…』

昭和レトロな貯金箱(熊の陶器製)から、何やらジャラジャラと小銭を取り出します。

 

10円玉

 

私『じゅ…10円じゃあ買えないかもねぇ』

A太郎は、さらに貯金箱を振って振って。

 

10円玉

 

合計20円で何かプレゼントを買う事にしました。

 

私『足りない分は、お母さんが出してあげるからね』

 

何がいい??と言うと、パンツ(彼の中で今流行りの言葉 )、お花、チョコレート…と答えます。

実際に、買いに行くとチョコレートを選んでいました。

A太郎『どれがいいかなー、お母さん!』

私『これとかは??これも』

苺のチョコレート(100円)、チロルチョコの詰め合わせ(100円程)等を指さしてA太郎の反応を見ます。

A『じゃあ、これ(苺のチョコレート)』

私『はいはい、お誕生日らしいね!苺だし。足りない分はお母さんが出しておくね』

A太郎『え…うん…。ねぇ、お母さん…』

少しだけ考え込んだA太郎。

A太郎『20円で買えるのは、どれ??』

私『え??あーー、このチロルチョコだよ。あー2円足りない(消費税)けど』

A太郎『これが、いい。これにする!』

私『…いいの??苺のチョコレートじゃなくて』

A太郎『だって、20円で買えないじゃん』

私『足りない分はお母さんが出してあげるよ?』

優しく言いますが、A太郎は20円のチョコにすると決めたようです。

私『分かった。じゃあ、2円だけお母さんが出すね。殆どA太郎のお金で買えるからね』

と言うと、どこか満足気です。

 

たった20円ですが、A太郎にとっては大きなお金です。(お小遣い制ではない)

しかも、数字の概念に乏しいので(LDの影響かな)価格もあまり分かっていないなのに。

 

 自分(用意出来る範囲)のお金で買う

 

この矜持は、このまま持っておいて欲しいと思いました。

 

そして親としては『足りない分は出して』と容易に言わない事に驚いたのでした。

結果、我が妹は大喜びで財布にチロルチョコの包み紙がお守りとして入ってます。(笑)

良き春が来ます様に…。

 

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